怖いと感じたら「子ども110番の家」へ
セコムの舟生です。
大切な子供たちを守るのは親の義務ではありますが、実際には一日中ずっと親が子供を見守っているということは不可能です。学校にいる間は学校の職員が、登下校中であれば地域の人々が子供たちを見守ってくれるということが、安心・安全な社会を築くうえでとても重要なことです。
たとえば子供たちの登下校時間にあわせて犬の散歩を行うワンワンパトロールや、ご年配の方々による見守り活動を実施した結果、不審者情報が激減した地域もあるようです。
このような話を聞くたびに「地域と連携した防犯活動が効果的なのだ」と実感します。
以前、子供を守る社会の取り組みでもご紹介したように、子供の防犯に対する社会の意識は高まってきています。「防犯活動をする」と言うと何となく“大変なこと”に感じてしまいますが、一人ひとりが登下校の時間にちょっと家の前に出て、掃除をするというだけでも、地域の目が増えることになります。無理のないところから防犯の輪を広げていきましょう。
さて今回は“子ども110番の家”についてご紹介します。
幼児・児童を対象とした民間協力の拠点“子ども110番の家”の活動が、PTAや自治体などを主体として、全国各地で広まってきています。認知度も高まってきたので、ご存知の方も多いかもしれません。
“子ども110番の家”とは、子供が不審者に声をかけられるなどの危険を感じたときや、被害に遭う、または遭いそうになって助けを求めてきた場合、子供を保護して警察などへの連絡に協力してくれるご家庭のことです。近年は一般家庭だけでなく、タクシーや店舗、公共施設、企業なども協力するところが増えてきました。
「怖いことがあったら“子ども110番の家”に駆け込みなさい」と、お子さんに話をしている方も多いと思います。
では、お子さんの通学路のどのあたりに“子ども110番の家”があるのか把握していますか?
通学路でお子さんが「怖い…」と感じても、どこに“子ども110番の家”があるかわからなければ、とっさのときに利用できないかも知れません。
■“子ども110番の家”を確認しよう!
親子でしっかりと“子ども110番の家”の場所を確認しましょう。「探偵ごっこをしよう!」など、遊び感覚も取り入れると楽しく探せそうですね。また交番はもちろんのこと、人が集まりやすいコンビニエンスストアなどの場所も確認しておきましょう。ちなみに“子ども110番の家”のマークは、各地域や設置主体によって異なるため、その地域のマークがどういった絵柄なのかを、お子さんと一緒に確認しておくことも大事ですね。
「ここで不審者に出会ったときは、あそこの“子ども110番の家”に逃げ込めばいいね」など、具体的な例を示してあげるとよいでしょう。
■挨拶をすれば、さらに安心度UP
大人でも初めてのお宅を訪問するときは緊張します。子供なら、なおさらですね。子ども110番の家には、機会を見つけて思い切って子供と一緒に挨拶をしておけば、万一のときに、子供も駆け込みやすくなります。また、顔を覚えてもらうことで、外で見かけたときにもお子さんを見守ってくれるでしょう。
できれば、PTAと協力して、数人ずつのグループで子供と一緒にあいさつに伺えると、そのご家庭の防犯意識も高まりますね。
■通学路に“子ども110番の家がない”場合は…
地域によっては、通学路に“子ども110番の家”がないところもあると思います。また市区町村によっては、まだ普及していないところもあることでしょう。“子ども110番の家”は、PTAや自治体などが主体となっているケースが多いようです。一度、PTAに相談してみてはいかがでしょうか?
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