“子供の防犯”を考える座談会<その3>~異常な場面を目撃したら?~
セコムの舟生です。
「“子供の防犯”を考える座談会」と題してお送りしてきましたレポートも今回が3回目。前回は、「身近な地域の防犯活動」についてご紹介しましたが、今回のテーマは「異常な場面を目撃したら、どう対処するか」です。
引き続き、子供の防犯絵本「白いおばけのスー」著者のHILOKOさん、駒草出版の原田さん、「セコム株式会社 子を持つ親の安全委員会」メンバーと一緒にお届けします。
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横山:知り合いから聞いた話なのですが、自宅近くの公園で小学生の男の子たち数人が、ごく普通に遊んでいたところ、いきなり若い男の人にむなぐらをつかまれ、怒鳴られるということがあったそうなんです。そのときは、周囲の大人が異常に気付いて、慌てて止めに入ったそうで、幸いケガをすることもなかったようですが、こういった場面に遭遇したとき、周囲の大人や保護者は、どう対処すれば一番いいのでしょう。もちろん警察に通報すべきことですが、一般の方のなかには、「通報してしまっていいのかしら…」みたいな意識が、まだあるようなのです。
沖:むなぐらをつかむのは、暴行ですよ。通報すべきです。
横山:今回の場合、「あれは、異常だ!」と複数の大人が気付いて、止めに入ったのですが、警察を呼ぶ人はいなかったそうです。
舟生:防犯セミナーなどをやっていて、警察の方と一緒に話をすることがあるのですが、警察の方は、「何か、異常事態だと思うことがあったら、すぐに110番してください」と言っていました。
以前、このブログでも「“友達の家”を知っていますか?」というタイトルでご紹介したのですが、少しでも異常だ、危険だと思うことがあったら、警察に通報していいと思います。
甘利:近年、警察は、住民の生活を犯罪などから守る“生活安全課”に力を入れています。“ハインリッヒの法則”という話もありますから、些細なことでも通報してほしいですね。110番をすることに気が引けるようなら、局番なしの“#9110”に電話をかけて、警察庁の相談窓口に相談してみることをおすすめします。心配なことをそのままにしないことが、防犯の面で大切なのです。
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舟生 :座談会の最後になりますが、HILOKOさん、「白いおばけのスー」の続編なんて考えていたりしますか? このブログをご覧なっているみなさんは、結構期待していると思うんですが。HILOKOさん:そうですねー、描いてみたいなぁとは思ってます。もし描けるのならば、「親子のコミュニケーション」というところを、もっともっと大事に描いていけたらいいな、と考えています。
舟生:それでは、HILOKOさんに座談会を締めてもらいましょう。この『セコムと話そう「子供の防犯」ブログ』を読んでくださっている読者のみなさまへ、メッセージをお願いします。
HILOKOさん:ありきたりかもしれませんが、子供にとっての“親”は「おとうさん」と「おかあさん」のふたりしかいません。どんなにがんばっても「保育士」や「学校の先生」には親のかわりはできませんから。どうぞ、おとうさん、おかあさん、お子さんとのコミュニケーションをたくさん、たくさんとってあげてください。
舟生:素敵なメッセージをありがとうございました。HILOKOさん、原田さん、今回は本当にありがとうございました。
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3回にわたってお送りしてきた座談会レポートは、いかがでしたでしょうか? 「白いおばけのスー」を制作した当時のメンバーに会い、改めて“子供の防犯”に関する情報を発信する必要性を実感しました。これからも、『セコムと話そう「子供の防犯」ブログ』などを通して、役立つ情報をお届けしていきます。→この記事に関するご意見・ご感想送信フォームはこちら
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■HILOKOさん プロフィール
1978年生まれの大阪府出身、大阪造形センター卒業。
2002年から保育雑誌などのイラスト執筆をする傍ら、大阪の心斎橋のストリートで活動を始め100人以上のファンが駆けつけ交通規制がおこなわれたエピソードを持つ元保育士の新鋭アーティスト。
現在は東京を中心に活動し「デザインフェスタ」や村上隆主催「GEISAI」などのアートイベントに出展。その後、自費出版『HILOKOの豆読見絵本』(現在完売)、アセンスギャラリーでの個展開催(2003)を筆頭に上野ヤマシロヤ、渋谷旭屋書店、TSUTAYA(戎橋店)、KIDDYLAND(大阪、小倉、鹿児島店)など各地で勢力的にイベントを開催。
2005年『HILOKOの豆読見絵の本』(ディノボックス刊)発売。
大阪梅田キデイランドを中心に展開しているオリジナルポストカードは、女性を中心に人気を博している。
現在は『おばけのスー』の執筆をする傍ら、2005年から始めた「全国一人路上巡業の旅」を実行中。
→HILOKOさんのサイトはこちら
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