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吉川英治さんと地域の防犯活動について考える<その2>

セコムの舟生です。

吉川英治さんインタビュー今回は、前回に引き続き、“明大前ピースメーカーズ”の発起人であり、『ボクサー、街を守る』(日経BP社)の著者でもある、吉川英治さんとの対談をお届けします。

活動を維持していくコツについて」という話題からレポートを再開します。


舟生:子供が被害に遭う事件が報道されるなか、各地域で「子供の下校時などに防犯パトロールをおこなおう!」という動きが盛んになっているようですが、一方でこういった活動を「長く継続させていくのは難しい」という声を耳にします。ボランティアによる自警団の活動を、長く継続させていくためのアドバイスをいただけますか?

吉川さん:参加する人が、パトロールをすることに“何らかの意義”を見つけられるような活動にすることが大切ですね。

舟生:意義ですか?

吉川さん:たとえば、ピースメーカーズでは、仕事を引退したおじさんがピースメーカーズのジャケットを着て、登下校の防犯パトロール活動に出ると、子供たちからあいさつをされるし、話しかけられるんです。会社を辞めて、家にいてもだれも相手にしてくれないけれど、ピースメーカーズの一員としてパトロールに出かけると、周囲から「ありがとう」「ご苦労様」と声もかけられ、頼りにされる。

舟生:そのおじさんは“街を守るヒーロー”なんですね。

吉川英治さんインタビュー吉川さん:そうなんです。おじさんは、そこに人生の新たな生きがいを見いだしたわけです。パトロールはグループでおこないますから、そこで友人もできる。おじさんは、ピースメーカーズという、新たな、よりどころを見つけたわけなのです。

舟生:それなら、進んでパトロールに参加したいと思いますね。

吉川さん:そのおじさんみたいに、自分が本当に社会の一員だという感覚や意義、喜びを団員のそれぞれが見つけ出せれば、活動は継続すると思うんです。何か、精神的な喜びがないと、活動をしていてもつまらないものです。

舟生:「当番だから…」とか、半強制的に「防犯パトロールをさせられている」と思うとつらくなりますよね。

吉川さん:防犯パトロールを始めると、自分も健全になっていくんです。防犯ベストを着ている時もそうですが、着ていなくても「だれが見ているかわからない」「自分は、自警団の一員なんだ」という自覚が出てくるんです。自然と健全な生活を送るようになっていきますよ。健康にもなってくる。「明日も子供たちの登下校時間に合わせてパトロールに行くんだ」と思うと、前の日に泥酔しているわけにもいきませんからね。そうなれば、もう防犯パトロールを辞めたいとは思わないはずですよ。活動をすることに喜びと意義を見つけて、さらに健全で健康になっていくんですからね。

舟生:“明大前ピースメーカーズ”の隊員には、商店街の関係者の方が多いようですが…。

吉川さん:そうですね。防犯パトロールを始めてから、商店街のお店の人同士が、以前よりよく話をするようになったと感じます。パトロール中は、グループで道を歩くわけですから、歩きながら、どうしても話をしますよね。パトロールをきっかけにいろいろな業種の方々が仲良くなっていくんです。そのせいで商店街が活気づき、前より明るくなりましたよ。

********************************

舟生:吉川さんから、保護者のみなさんに応援メッセージをお願いできますか?

吉川さん:「あきらめずに一生懸命やれば、夢は必ず叶う」ということを、ぜひお子さんに教えてあげてください。夢を持っている人は、間違った道には進みません

舟生:一生懸命、夢に向かってがんばっていれば、わき道にそれている暇なんてないですからね。

吉川さん:それから、人が何かをしてくれることを待っていても、決して改善されないんです。まずは、自分から行動を起こしてみましょう。できることは、必ずあるはずです。

舟生:子供のしつけをする前に、まずは親である自分たちの生活を点検するのもいいですね。

吉川さん:子供に厳しくても、親である自分に甘いのでは説得力がありませんよね。子供は、ちゃんと見ていますよ。まずは親がお手本を見せないといけません。

舟生:防犯の基本は、家庭からですね。

吉川さん:「地域の環境を良くしていこう」と思ったら、まずは自分の所をきちんとすることが大切です。たとえば、道場などに行ったとき、玄関先に脱いだ靴がしっかりと並べられてあれば、次に来た人も、きちんと靴を揃えて置きます。整然と並べられた靴を見ると「あ、自分もきちんとしなければ」と良い意味で緊張するんです。
具体的には、落書きは消す。公園や道路にゴミが散らかっていれば拾う。環境を改善していくことは大切なことです。だらしない場所には、犯罪者が集まってきますよ。地域の目が行き届いていないわけですからね。きれいに掃除されている場所は、地域の目が行き届いているわけですから、犯罪者も緊張するものです。

舟生:放置自転車も、そうですよね。無造作に止められていれば「私も、いいかな…」なんて思ってしまいます。そうやって、環境が乱れていくんですね。それから、ご近所同士、あいさつを心がけるというのも、良さそうですね。

吉川英治さんインタビュー吉川さん:自分たちができる範囲の、小さな取り組みがいくつも寄り合っていくことが、大きな活動につながっていくんです。まずは、自分のできることから行動を始めてみる。それが大事だと思います。だれもが立ち上がれば、世の中はきっと変わっていくはずなのです。

舟生:本日は、お忙しいところ貴重なお話をありがとうございました。


2回にわたってお送りしてきた、吉川英治さんとの対談はいかがでしたでしょうか? 対談で“自分のできることから、行動をしてみることの大切さ”を改めて感じました。まずは、自分から変わっていくことが重要なんですね。私も自分のできることから、地域のために行動をしてみたいと思います。
みなさんはどのように感じられましたか?


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■吉川英治さん プロフィール
吉川英治さんインタビュー元プロボクサー。2001年6月、日本初の民間自警団“明大前ピースメーカーズ”を結成。犯罪のみならず、学校や社会、教育の問題にも取り組む。2005年11月には『ボクサー、街を守る』(日経BP社)を出版。9.11事件後のニューヨークで単独ボランティア、国内外の学校訪問、フリースクールの子供たちによるパトロールチーム「少年探偵団」を結成するなど、健全なまちづくりに積極的に取り組んでいる。現在は、「東京フィルムセンタースクールオブアート専門学校」の講師。雑誌編集、映画ライターとしても活躍中。

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NHKの人気番組「ご近所の底力」は子どもの安全を守る、防犯編だったので釘付けになって見ました。 正直、内容は今言われていることばかりなのですが、そこは映像のすごさ。懸命に汗を流している人々の表情や、実践例の生々しい現状が見えて、「見てよかった」と感じました。 中

投稿者:和光市議会議員(37歳、最年少) 松本たけひろの「持続可能な改革」日記   2006年06月04日16時32分

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