「キッズデザイン協議会」における取組み
セコムの舟生です。
10月も残りわずかですね。そろそろ各地で紅葉の便りが聞かれる季節となりました。群馬県の谷川岳や栃木県の那須高原は、今が見ごろだそうです。東京にも紅葉の名所と呼ばれるスポットはいくつかありますが、11月中旬~下旬以降が見ごろのようです。みなさんのお近くではいかがですか?
今回は、「キッズデザイン協議会」における取り組みについての続報をお伝えします。
8月24日に東京ビッグサイトで行われた、「キッズデザイン賞創設記念シンポジウム」と「キッズデザイン展2006」について、先日このブログでもお伝えしました。この日、「キッズデザインマーク(KDマーク)」の発表も行われました。
私は、この「KDマーク」を初めて見たとき、ちょっと意外な感じがしました。はじめは子供のイラストなどを利用した、ほんわかしたイメージのものを想像していたのですが、発表されたのはある意味そういった穏やかさを切り捨てたマークでした。しかしそのコンセプトを聞いて、「なるほどなぁ」と思いました。
このマークをデザインしたのは「キシリトールガム」や「おいしい牛乳」のデザインでも有名な佐藤卓さんです。
この「KDマーク」は、図形のなかでも、もっとも単純で完全なかたちの“円”が「パキン」と割れたかたちを表現しています。
現在、子供をとりまく環境は残念ながら決して完全なものではなく、さまざまな危険に満ちた不完全な状態です。割れた図形は“K”のアルファベットになっており、「キッズの“K”」「キケンの“K”」をあらわしています。しかし、割れた形はまた修復することが可能です。このブログを通して、この円を完全な形に近づけていくことができたらと思います。
詳しくは、以前にレポートした「発表! キッズデザインマーク」で紹介していますので、ぜひ一度ご覧ください。
みなさんは、「KDマーク」についてどのように感じられましたか?
さて、「キッズデザイン展2006」にセコムからは、携帯型位置情報端末『ココセコム』、親子で学ぶ防犯絵本『白いおばけのスー』子供の自力防犯力を育むアニメ『Kin-Qキッズ★おたすK隊』、そして、この『セコムと話そう「子供の防犯」ブログ』を出展しました。
来年のキッズデザイン賞の発表に向けて、セコムとしても、キッズデザイン賞の対象となるような取り組みをどんどんしていきたいと思います。まずは、このブログから広がるコミュニケーションを、生かしていきたいですね。
「キッズデザイン協議会」の理事でもある私の取り組みとしては、現在、キッズデザイン協議会の柱のひとつである、調査研究事業のなかで「子ども見守り技術研究会」の幹事を産業技術総合研究所様とともに務めています。ここでは、子供を社会全体で見守るための、技術・活動の実態と将来的な可能性について調査をすすめ、具体的なプロジェクトへの展開を目指しています。
キッズデザイン協議会は、もともと事故サーベイランスのプロジェクトがその前身であるため、これまでは子供の事故防止を中心に考えられてきました。しかし、子供の安全をトータルに考えるためには、事故防止以外にも、防犯はもちろん、自然環境やコミュニケーションなどの社会的要素も考慮していく必要があります。
そういった点でこれからも、私はやはり防犯のプロとして、そしてなにより子供を持つ親としての意見を、積極的に出していこうと考えています。
次回は、10月25日(水)に記事アップ予定です、お楽しみに。
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