子供の事故は家庭のなかで起こっている ~その2~
セコムの舟生です。
今回は、先日お届けした「子供の事故は家庭のなかで起こっている ~その1~」に引き続いて、家庭のなかで起こる事故から子供を守る方法についてご紹介したいと思います。
前回は、0~1歳児の行動パターンから起きやすい事故とその対処法をお伝えしましたが、今回は1~2歳児をテーマにレポートします。
1~2歳児になると、赤ちゃんのころに比べて行動範囲や興味を示すものの幅がかなり広くなります。歩き始めますし、走ることも、何かによじ登ることも覚えます。このころはとくに、目を離したところでおこる不注意による事故に気をつける必要があります。
●ベビーチェアからの転落
1~2歳児になれば、ベビーチェアをはじめ、同じところにじっとしなくなります。安全ベルトをつけるなどして、転落防止を図りましょう。
ちょっと目を離した隙に、転落していたということがよくあります。ベビーチェアやソファー、いすにひとりで座らせるときは、とくに注意が必要です。
●誤飲
トイレや浴室に掃除用の洗剤を置いているご家庭も多いと思います。これらの洗剤は、強い酸やアルカリ性のものが多いので、誤飲すると命に関わる重大な事故につながりかねません。子供が何かによじ登っても絶対に手の届かないところに保管するか、何かの拍子で戸が開かないよう、鍵のかかる戸棚に保管するなど、徹底した管理が必要です。また手にしたものを口に運ばないように教えるということを、並行して行っていくことも大切です。
●やけど
0~1歳児の家庭内での事故を取り上げたときもお伝えしましたが、熱源には細心の注意が必要です。さらに1~2歳児には、食卓にある温かい食べ物や飲み物への配慮も欠かせなくなります。大人にとっては「温かい」温度も、子供にとっては「やけど」につながることがあります。お茶やコーヒー、みそ汁、めん類など、子供が不用意に口にしないよう、注意してください。
またテーブルクロスをひっぱってしまい、頭から熱い物をかぶってしまったという事故が多く発生しています。小さな子供のいるご家庭は、ひっぱることができるようなテーブルクロスの使用は避けたほうが安全です。
●ドアに挟まれる事故
1~2歳児に起きやすい事故では、ドアと壁の間に指を挟むものが多く報告されています。骨折や切断などの大きな事故にもつながりますので、注意が必要です。
また、子供が大人の後をついてきているかもしれないので、ドアを閉めるときはうしろに配慮してください。ドアのそばに子供がいたら、「挟むかもしれない」と常に、危険を頭の片隅においておきましょう。
子供の成長は親にとって、うれしいもの。とはいえ、子供の行動範囲が広くなることで、注意を払うべきことは格段に増えます。全ての危険要素を取り除くことは難しいですが、子供が行動できるエリアを親の目の届く範囲に制限するようにして、不注意による事故をなくしていきたいものです。
参考:
東京消防庁<子どもの事故を防ごう>
国立保健医療科学院<子どもの事故防止支援サイト>
次回は、11月1日(水)に記事アップ予定です、お楽しみに。
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