2006年のニュースを振り返る ~子供の防犯編~
セコムの舟生です。
2005年12月、栃木県今市市(当時)で小学1年生の女児が誘拐され、遺体となって発見された事件から1年が経過しました。地元警察などの必死の捜査が続いていますが、いまだに犯人は捕まっていません。
新聞の報道にもありましたが、この事件をきっかけに、地元ではボランティア組織「安全安心パトロール隊」が結成され児童の登下校を見守ったり、コンビニエンスストアが「ひなんの家」に登録し看板を掲げたりと、“地域で子供を守ろう”といった防犯意識が高まったそうです。
しかし、付近のご家庭は「子供を絶対にひとりにはさせられない」といった不安を抱えながら暮らしています。被害者のご冥福をお祈りするとともに、犯人が1日も早く逮捕されることを願います。
今年も残念ながら、子供が犯罪に巻き込まれる事件が多数発生しました。今回は、2006年のニュースをいくつか振り返りながら、子供の防犯について考えてみたいと思います。
■マンション15階から小学3年生が突き落とされ、亡くなった事件
3月20日、川崎市多摩区のマンションで小学3年生の男児が、自宅マンションの15階から投げ落とされ死亡するという事件がありました。すでに犯人は逮捕されましたが、昼間、自宅のマンションで起こったこの事件は、社会に大きな衝撃を与えました。
このような事件を防ぐためには、マンションでも挨拶をきちんと心がけることで住民の連帯感を高め、悪意を持った人が近寄り難い環境をつくるとともに、子供たちを見守る地域の目を育て、地域全体で子供たちの安全を守っていく必要があります。
■全国で多発する“声かけ事案”
声かけ事案とは、略取誘拐、強制わいせつなどの大きな事件にはなっていなくてもその前兆としてとらえられる“声かけ”をいいます。
すべての事件に共通して言えることではありますが、とくに声かけは女児だけに限らず男児も気をつけなければなりません。全国各地で「何か買ってあげるから一緒に行こう」とか、「車に乗っていかない?」などと声をかけられる事案が報告されています。
子供を守るために親ができることは、常日頃からお子さんと身近な危険についてよく話し合い、子供が自分の身を守る力を育ててあげることです。
以前からブログで何度かお話しをしていますが“親子で楽しみながら防犯シミュレーション”を行ってみましょう。
これは万が一のときに“どのように対処したらよいか”の練習ですが、あくまで楽しく、ゲーム感覚で行うことが効果的です。ちょっと照れくさいですが、楽しみながらやってくださいね。
■西宮市・女児連れ去り事件
9月5日、兵庫県西宮市の公園で、頭に大けがをした女児が見つかった事件もありました。この事件は、25歳の看護師の女が公園で遊んでいる2歳の女児がかわいいので、自宅に連れ去ったことを認めています。
この事件からもわかるように、犯人は決して“怖そうな人”“男の人”だけでないことを子供に対して教えなければいけません。また“知らない人には絶対について行かない”“ひとりでは遊ばない”ことを約束させましょう。
報道されている事件というのは、遠く離れた所で起きた特別な出来事なのでしょうか? 悲しいことですが、答えは「いいえ」です。子供が被害者になる事件は、ごく身近でも起こっているのです。
ブログでは、これからも大切な子供たちを守るため、さまざまな情報を発信していきます。このブログでは現在、「2006年一番のわが家、わが子のニュースは?」を募集中です。楽しい話題、ヒヤリとした話題などなんでも結構ですので、ぜひどしどしお寄せください。いただいたなかから、後日ブログ上で紹介させていただく予定です。
次回は、12月26日(火)に記事アップ予定です、お楽しみに。
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