7割超が子どもの犯罪被害に「不安あり」
セコムの舟生です。
近年、小学生のお子さんにも携帯電話を持たせているご家庭が増えているようです。みなさんのご家庭はいかがでしょうか?
ときどき、携帯電話にストラップを付けて、首からさげているお子さんを見かけますが、遊具や自転車などに首にかけたストラップが引っかかってしまった場合、大きな事故になりかねません。実際に、遊具にストラップが引っかかりケガをするという事故も起きています。どのように携帯することが安全で利用しやすいのか、親子で話し合ってみましょう。
今回は、8月に内閣府政府広報室が発表した『子どもの防犯に関する特別世論調査』について、お伝えしていきます。
この調査は平成18年6月22日~7月2日の間、全国の20歳以上の方3,000人を対象に、子供の防犯に対する意識を調査したものです(有効回収数:1,834人)。
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◆子供の犯罪被害の不安今回の調査では、7割を超える人が「子どもの犯罪被害に不安がある」と回答しています。理由としては、「テレビや新聞で子供が巻き込まれる事件がよく取り上げられるから」が最も多く、85.9%の人が挙げています。続いて「地域のつながりが弱く、近所の住民の顔をほとんど知らないから」33.2%、「子どもが習い事などで遅く帰ることがあるから」31.1%、「近所に暗く人通りの少ない道や公園や駐車場があるから」30.8%、「子どもが一人で登下校することがあるから」26.3%などとなっています(複数回答)。
登下校時の子供の安全確保については「親子で探検! 通学路マップをつくろう」で、主な“危険な場所”をまとめてご紹介していますので参考にしてみてください
学習塾や習い事は、どうしても帰宅時間が遅くなってしまいがちです。これからの時期は、日が暮れるのが早くなるため、帰宅時に周囲が真っ暗ということもあるでしょう。「事前に備える ~塾や習いごとの行き帰り~」 でもお話ししましたが、子供の安全を考えるなら、保護者の付き添いのもとで通塾することが一番です。しかし実際には、子供に付き添って通塾することが難しいご家庭も少なくないのが現実。そういった場合は、保護者が自ら歩いてみてできる限り安全な帰宅ルートを選択したり、適切な防犯グッズを選定して持たせてやるなど、保護者として、お子さんのためにできる限りの備えをしてあげることです。また子供たちそれぞれが、自分の身を守る方法を自ら考え、身に付けることが大切です。
◆子どもの防犯のために効果的だと思われる地域や家庭の取り組み
子供を守るために有効だと思われる地域や家庭の取り組みについては、「防犯パトロールといった地域の住民が行う防犯活動を盛んにすること」や「近所の人たちと情報交換の場を作ること」などが挙げられました。地域ぐるみで協力して行う取り組みが防犯に役立つと考えられていることがわかります。実際に“明大前ピースメーカーズ”や“行田ピースメーカーズ”などの取材でも、防犯には地域の力が必要だと実感しました。
「地域の防犯活動への参加の意向」の問いでは、「参加したい」15.3%、「できれば参加したい」58.1%という結果が出ています。参加意志のある方が73.4%にものぼることがわかり、他人任せではなく、活動の機会があれば自らも参加していきたいという姿勢がうかがえます。また、「参加したくない」と答えた方に理由を聞いてみると、ほぼ半数(51%)の方が「忙しくて時間がないから」と答えています。このために時間をつくって参加することは難しい場合でも、たとえば買い物に行くついでに小学校の通学路を歩きながら下校時の子供たちを見守るなど、それぞれの時間でできることから始めてみてはいかがでしょうか?
◆政府に望む防犯対策
政府に望む防犯対策としては、「警察職員によるパトロール」54.0%、「通学路上の安全の確保(防犯灯などの設置)」51.9%、「不審者情報の発信」49.9%、「子どもとともに参加しやすい防犯教室の開催」32.1%などがありました。
登下校時に警察官が地域をパトロールしてくれると心強いですね。また、地域の不審者情報を把握したいと思っている方が多いことも、調査からうかがえます。この結果を踏まえて、行政側による、子供の安心安全に向けた対策が推進されていくことを期待しています。
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